- 2008年4月 4日 19:25
- Design・Mac関連など
- 印刷史/タイポグラフィの視軸
- 府川充男電子聚珍版 実践社
タイトル通り印刷史の本なんですけど、幕末から近代までの資料と解説でまとめられています。2005年発行の本なのですが、歴史は変わるものじゃないしと買ってみて大正解。図版資料が沢山載っているので見応えがあり、ペラペラめくって眺めるだけでも楽しめます。
本文もヒラギノ明朝+イワタ明朝オールドで雰囲気がよくて美しいのですが、文章がとてもフレンドリーな書き方になっていて読みやすいです。本を読んでいるというよりも、講義を受けている錯覚になるような...。まだ読み始めたばかりなのですが、さくさく読み進められそう。
一方、荷風の世代に先行して「作家が同時に組版フォーマットの設計者であり新文体の提唱者でもある」という驚くべき時代が日本の明治二十年代であった。文章語尾の「である」体も「です・ます」体も「だ体」も、明治二十年代に出現して徐々に一般に広まっていったものである。
こういった文章についての事にも触れられていて、興味深く読む事ができます。あまり日頃からガシガシ本を読む方でがないですが、こういったものなら楽しめますね。文字に関わる仕事の人じゃなくても本好きな人なら、こういう活字や印刷の移り変わりも楽しめるのかなあと思って紹介してみました。
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